粟ヶ岳   (1292m)

貯水池 山道 山道
山道 尾根道 尾根道
雪庇道 雪庇道
クサリ場手前 6合目先の雪庇
小屋手前 振り返り中央道と袴腰山 小屋
北峰斜面 先頭を交代してくれた登山者 稜線手前
中峰 粟ヶ岳山頂手前
山頂から中峰、権ノ神岳、白山、菅名岳
粟ヶ岳山頂、奥に守門岳 下山時の中峰 下山時の小屋

2009/4/3
貯水池−−−クサリ場−−−小屋−−−粟ヶ岳山頂−−−−小屋−−−−貯水池
7:15     9:30     10:30    12:00     1:48(1:15)   2:28

貯水池付近にはまったく積雪はなく山桜も駐車スペースには咲いていた。
歩き始め貯水池の池はとてもすきとうっていてきれいだ。
スギの急登から枝尾根にとりつくと少し雪があらわれてきた。
3合目のベンチからは5cmくらいの一面雪となる。
バスがバックする時のピッピ、ピッピと鳴く鳥の声がやけに耳に入ってきた。
先週と今週と雪マークの予報が出ていたが山では降ったようでドンドン積雪は増えていった。
最近、歩いたような跡は無くきれいな雪面を壷足で歩く。
尾根には時々、大きな吹き溜まりの雪庇が現れかきわけるように、1歩1歩踏み固めながら進む。
クサリ場を過ぎてからワカンを履こうと思っていたので膝までもぐっての歩きが続いた。
ピッケルを刺しながら1歩づつ。
雪歩きを楽しみながらここまではまだ余裕があった。
クサリ場手前10mの吹き溜まりがきつく腰までもぐり進めない。
雪庇の面に腹ばいになって平泳ぎのようにして少しづつ進みクサリ場までとうたつした。
クサリ場のロープを雪下から探し出し引きずり出したがこれがまた難儀であった。
よじ登りその先でワカンを取り付ける。
6合目急登を登りつめ周りの斜面をながめる。
先の細尾根にそびえ立つ雪庇がふさいでいた。
雪庇にはとりつけないので右下のブッシュを回り込んで進む。
ようやく雪庇上を歩けるようになり振り返ると中央尾根道とその先に袴腰山が見えた。
小屋に着き、小屋に入れるか確認してから先に進んだ。
北峰斜面、粟ガ岳など周りはまだまだ冬山の様相である。
北峰斜面に取り付き少したったころ後からきた登山者が次々と4人やってきた。
「おたくさんの踏み跡で楽に登ってこられたと」皆さんに言われ先頭を交互に変わりましょうと言われ先に歩いてもらった。
私も3時間雪と格闘してけっこうバテテいた。
後ろは少し歩きやすくなりたすかったのだがバテテ遅れていった。
稜線上に立つと雲はかかっていたが川内山塊の山々が広がっていた。
中峰をすぎ稜線は風が強く寒い。
ようやく登りつめ粟ヶ岳山頂についた。
山頂から中峰、権ノ神岳、白山、菅名岳と守門岳方向の山々も広がっていた。
風が強く皆さんすぐに下山していき私も下山する。
ようやく日差しもさすようになり雪面斜面をきれいにうつしていた。稜線から白山までの縦走尾根も見える。
小屋でようやく休憩がとれカップラーメンで体を温めた。
山頂まで5時間弱、休憩したのはワカンを取り付けた時だけで、けっこうヘトヘトになった。
沢水で靴と顔を洗い無事到着。
疲れた。今回初めて雪の上を泳ぎ貴重な体験をした。

100円風呂で汗を流す。
この文を書いている時、北朝鮮からミサイルの発射のニュース速報が流れたがまたこれが誤報の速報が流れる。