要害山(287m) ~ 朴坂山(438m)

馬洗場 山道 館岩
館岩から縦走尾根、三ノ輪山-タカツボ山-朴坂山-嶽薬師  右手には高坪山、櫛形山脈
要害山山頂から高坪山 鞍部 大欅(けやき)
縦走道からの景色
タカツボ山山頂 朴坂山山頂 女川さきに鷲ヶ巣山、朝日連峰、光兎山
朴坂山から新保岳、鷲ヶ巣山、朝日連峰、光兎山、湯蔵山、朳差岳、二王子岳
朴坂への下り尾根 残雪もゆるみもぐりにもぐった斜面

2005/3/21   晴れ
駐車場--川部口---要害山---三ノ輪山--タカツボ山--分岐---朴坂山----分岐--朴坂
8:15    8:30  9:15(9:25)   9:55     11:23   11:57  12:18(1:05)  1:23   3:10

寺泊をAM5:45出発してOさんと合流して2人で向った。
HPで川部を起点にして要害山-朴坂山-嶽薬師から小岩内に下り周回できることを知った。
平林口から要害山、朴坂から朴坂山はハイキングコース、小岩内から嶽薬師は信仰の山とのことらしい。
里山なので残雪があっても十分踏まれているような所で運がよければ雪割草も一輪くらいは見られるのではと
モー、勝手に思ってしまった。 この思い込みが後で仇になった。
中条ICからR7-R113、磐梯朝日大橋を渡り小岩内の登り口を確認してから川部に向った。
川部から山へ農道がのびていてそこを進むと大きなタンクがあり分岐となった。
左手の道を少し行き山道への標識を確認してから、戻り農道途中にあった川部児童公園の駐車場に車をとめ支度をした。
R113から山の残雪は少なくなっているように見えていたのでワカンなど必要ないと思っていた。
駐車場の桜はまだまだ芽は硬いが歩きはじめて畑脇の梅の花は5部咲きであった。
標識を右手に入り進むと登山口に着く。 ここは少し地が出ている程度であった。
少しづつ残雪は多くなり1~2人のトレースがついていて、それにそって登って行くと馬洗場とある沼に着いた。
やや左方向に行き沢水の流れ沿いに登る。沢水は何箇所か、から湧き出ている。
空掘跡を通り30cmくらい潜りながら壷足で登って行くと分岐標識のある種松に着いた。
左へは要害山、右は縦走路のタカツボ、朴坂山であるが、縦走路側にはトレース跡はなかった。
左へ登って行くと男性を一人追い越した。今回歩いて出会ったゆいつの一人であった。
(ふやそう、咲かそう、とらない、川部の雪割草)と書かれたカンバンがあった。
ここらへんが雪割草の小さな群生地のようであるがまだまだ雪の下である。
大きな岩のある岩館の先が小屋とベンチのある要害山山頂に着く。昔、ここに山城が置かれていたよである。
高坪山がよく見える、その反対には新保岳。
岩館の岩の上にあがると展望がよさそうなので、そちらに向かい上がって見ると
縦走尾根、三ノ輪山-タカツボ山-朴坂山-嶽薬師と右手に高坪山、櫛形山脈と素晴らしい展望であった。
朴坂山と嶽薬師の間がかなり落ち込んでいるのとまだまだ遠いなと感じる。
鞍部である種松に下り三ノ輪山へ登り返す。
三ノ輪山からまた鞍部へと大きく下る、かなり歩きずらく、ひんぱんに膝まで潜る。
倒木が目に付く。滝谷川鞍部をすぎるころズボーと肩まで潜った、大きな倒木が雪の下にありその隙間に体が入って
しまったようだ。腰まではよく潜ることはあるが肩まで潜ったのははじめてであった。やっとでぬける。
大欅をすぎるころ、もう歩きはじめて2時間であるまだ先は長い、ワカンもない。
引きかえそうと思ったがまだ10時でもあり、とりあえず尾根まで登ってそこで考えることとした。
尾根上は残雪も少ないのでは思っていたが今年はやはり大雪でまだ雪つきは多かった。
少しは歩きやすくなっているようなので進むことにした。
マンサクの花をみながら壷足で縦走路を歩き一登りしてタカツボ山に着く。
光兎山、鷲ヶ巣山方向がひらけている。
ようやく朴坂からの分岐に着くが朴坂部落から上がって来るトレースはなかった。
縦走路にトレースがないのもいがいであったがこの朴坂部落からのトレースがないのもおどろいた。
私がかってに思っていた朴坂山のイメージとはまったくちがっていた。
アップダウンしてもう一登りしてお堂の屋根の見えたその先が朴坂山山頂。
山頂から女川さきに鷲ヶ巣山、朝日連峰、光兎山の景色はとてもいい。
昼食をとってから展望台に向うと新保岳、鷲ヶ巣山、朝日連峰、光兎山、湯蔵山、朳差岳、二王子岳と一望できた。
ここから嶽薬師に向うために深く落ちた鞍部への取り付き口がわからなかった。それはかなり急斜面である。
ここまで4時間かかっている、地図を見ると嶽薬師から小岩内までまだ長い。
この深い鞍部もあり予定を変更してメインルートの朴坂部落へ下りることにした。
分岐まで戻り枝尾根を下るがこちらの斜面は一段と残雪が多く、雪も緩くなってきていて又まで潜る。
潜ると今度はなかなか足がぬけない。 Oさんもかなり苦戦している。
テープが所々付いていたがテープがみあたらなくなった、地図ではそろそろ枝尾根から右に下りないといけない。
ここらへんだろうと右に下りていったが沢近くまできた。
地図では沢からはなれた左方向にまわるようなルートであるが木に赤ペンキの印がついている。
それは沢筋の先へと付いている。
ペンキも大きく付いているので印沿いに進んだ。印は沢筋から沢の中へ導いていった。
沢は残雪も多くだんだん斜面も切り立ってきた。
このままでは、まずい危険な所に入り込んだようだ、右か左の斜面をよじ登り上にあがろうと見上げていたら
右斜面上にかすかにカーブミラーのオレンジ色の丸いのが見えた。
アーこれは助かったと斜面を10mよじ登り林道に出た。
はじめはホッとしながら歩いていたがこの林道も危険で小さな雪崩跡が多く林道をふさいでいた。
右上を気にしつ歩きようやく朴坂部落の外れの車道にでた。
アーやっとで壷足歩きから開放された。
里山のハイキングコースも条件しだいで十分に気をつけないといけないとしみじみ思った。
Oさん(66才)には大変な歩きをさせてしまった。
車道を歩き朴坂部落に入ると朴坂山登山口の大きなカンバンがあった。
女川橋まで歩き近くのガソリンスタンドからタクシーをよんで川部に戻った。

中条のしおの湯で汗を流した。
日焼けした顔にこのしょっぱい湯はしみた。