飯豊連峰

梶川峰、付近の山道 稜線に建つ門内小屋 門内から北股への山道
北股から梅花皮小屋,鳥帽子岳へ 雪田 飯豊本山,手前の岩場の山道
飯豊本山頂から小屋方向 ダイグラ尾根 吊り橋

2000/10/6−7−8   晴れ     (梶川尾根−北股岳−飯豊本山−−ダイグラ尾根)
1日 飯豊山荘−−湯沢峰−−五郎清水  −−   梶川峰−−扇ノ地神−−門内小屋
    8:50    10:15   11:55(12:45)  13:35   14:24    14:45
2日 門内小屋−門内岳−−北股岳−−鳥帽子岳−−御西小屋 −−  飯豊本山−−本山小屋
    6:40           7:30   8:55    11:10(12:30)  13:30   13:52
3日 本山小屋−−飯豊本山−−宝珠山−−千本峰−−吊り橋−−飯豊山荘
    6:14     6:26    7:40    9:25   12:16   13:05


寺泊町から二人で5:30出発。R116−R7−R290−R113−飯豊山荘8:15着。
金曜日の朝もあって車は3台しかなかった,すぐにタクシーで一人登山者がやってきた。
その登山者は石転ビ沢に向かった。
我々は石転ビ沢の雪渓の状態の不安もあり安全な梶川尾根から入ることにした。
橋を渡りすぐ右手からいきなりの急登そしてヘビのお出迎え,すこし進み後ろを
振り向くと飯豊山荘が見える。
だいぶ息も切れ始めたころちょうど良い休憩場の湯沢峰に着く。
山道はゆるいブナ林となり少し登ると滝見場にでた。
少しガスがかかっていたので滝はわかりずらかったが沢には雪渓が多くのこっている。
急登が続き小さな広場のような所に出た,右斜面を少し下ったところに岩間から
湧き落ちる五郎清水がある。
カップにそそぎまずは一杯。うまい。
急登はさらに続きよじのぼるように進み梶川峰に着く。
ここからは景色が一変する。
ハイマツ帯に草紅葉のコントラストが美しい。
左手には北股岳,梅花皮岳,飯豊本山のかさなりが見える。
扇ノ地神を左に折れ進むと池があり赤い屋根の門内小屋が見えてきた。
小屋には誰もいない,今日は我々二人だけであった。
水場の看板方向に進むが水場がわからない,イヤー困った。
小屋からだいぶ下りた左の雪渓付近の岩から湧いていた。
そこから小屋へ登る途中,稜線に建つ小屋の上を雲がモースピードで流れる,
この小屋のシルエット,青い空流れる白い雲がなんとも美しかった。
早い食事を済ませ床についた。外は風が強く冷え込んでいた。
外に出た一人に来て見ろと呼ばれた。外に出てみると満点の星空,
そして新発田市,米沢市,喜多方の夜景。
夜景が見えるとは想像もしていなかったのでとても感動した。そして漁り火まで見えた。
朝5時38分,白々した空からの日の出そして山々の美しいシルエット。
澄み切った空,草紅葉に染まった稜線歩きである。山道には霜柱もたっていた。
門内岳,北股岳そして建て替えられた梅花皮小屋,なんと水洗トイレではないか。
梅花皮岳,そして鳥帽子岳の山頂で男性と言葉を交わす。
昨日,石転び沢を登ってきたとのこと,アイゼンももたず雪渓の割れ目も飛び越えたり
ガスでなにも見えずとても肝を冷やしたと言っていた。
稜線にはまだ雪田が所々残っている,沢には雪渓がのびる今年は雪が多かったからなー。
御手洗ノ池をすぎ御西小屋が見えてきた。
小屋で昼食をとり大日岳の往復も考えたが本山小屋へ進むことにした。
笹の広くゆるい山道は笹が日の光でキラキラ光る。
本山山頂への岩場にかかり一登りし山頂到着。
今日歩いてきた稜線,明日下りるダイグラ尾根が一望できる。
1時30分ごろ男性がダイグラ尾根を下りていった,この時間から下りていって
日没までに下りれるのだろうか。
早く本山小屋に着いたので小屋にはまだあまり荷物はない。
まずは場所の確保をして少しはなれた水場へ水をくみ後は,ゆっくりウイスキーの水割りを楽しんだ。
人はぞくぞくと到着する。小屋はすぐに満杯となり入れない人はテントを張ったり
御西小屋,切合小屋にとむかった。
我々は山々を見ながら群馬の夫婦ずれの人と山の話しに盛り上がる。
しだいに薄暗くなり小屋で食事していた人も出てきて山の夕日をあびる。
夜はいびきの大合唱で私はほとんど眠れなかった。
4時半頃にはみなさん活動をはじめる。
今日も日の出を見ることができた。やはりこれはラッキーなのだろう。
水をしっかり補給していざダイグラ尾根へ,急な岩場を下り紅葉に染まった宝珠山へひと登り,
振り返ると飯豊本山がはるか上に望まれる。
また急な下りとアップダウンを繰り返す。この岩場の多い急な尾根は雨の日は
危険さが一気にますと思われる。
この急な長い尾根を登ってくる人と何人かすれ違うその中で女性も4人いた。イヤーすごい。
長い長い急な下りも沢水の音が大きく聞こえるようになり吊橋を渡ったところで終わった。
ここでとてもきれいな冷たい川で顔を洗う。
玉川左岸の山道から林道に移る。この林道脇のブナは太い。
紅葉は全然進んでいないが紅葉時にはここいったいはみごとな色に染まるだろう。
無事,飯豊山荘駐車場付近に到着。車でいっぱいであった。
飯豊梅花皮荘で汗を流した。(500円)

本山小屋からの日の出