仙丈ヶ岳  (3032m)

朝の北沢長衛小屋のテント場 北沢峠 藪沢新道のシラビソの急登
藪沢沿いの山道 マルバタケブキの咲く馬ノ背ヒュッテ ハイマツの尾根
仙丈小屋から仙丈ヶ岳 山頂尾根 山頂手前の岩道
仙丈ヶ岳山頂
小仙丈尾根 小仙丈尾根の先に小仙丈ヶ岳

7/24    晴れ時々くもり
キャンプ場−−北沢峠−−丸木橋−−馬ノ背ヒュッテ−−仙丈小屋−−−−仙丈ヶ岳−−−小仙丈ヶ岳−−大滝頭−−キャンプ場
7:20     7:30    8:45     10:03      11:12    11:58(1:00)    1:50     2:27    3:40

寺泊をPM6:20発、2人と合流し3人ででかける。
R116から西山IC−北陸道(SAで夕食)−上信越道−長野道−中央道−伊那IC−R361−R152−美和湖から左に入り
戸台口から仙流荘駅(長谷村営バス)の無料駐車場に車をとめる。PM11:20着。
何張りかテントも張られイビキも聞こえている。
我々もテントを張り軽くビールを飲み床につく。テントの中は温かくシュラフは必要ないくらいである。
翌朝4時すぎには皆さん動き出す。
バスの始発はAM6:30のはずであるが5:30にはバスが動き出した。支度を急ぎバスに乗り込む。(バス運賃+荷物代で1300円)
環境問題で一般車両は通行できない南アルプス林道。
だんだん傾斜のきつい中腹道へと進む。運転手さんの説明を聞きながら蛇紋岩層、石灰岩層を通り約1時間で北沢峠に着く。
大勢の人で仙丈ヶ岳に行く人、甲斐駒ヶ岳に行く人とみなさんすぐに動き出す。
北沢峠にはトイレと長衛荘がある。我々も林道を進み左の沢方向に下りる。
北沢長衛小屋にテントの手続き(500円)して川原のようなところに、さっそくテントを張る。
今日は仙丈ヶ岳、明日は甲斐駒ヶ岳の予定である。
キャンプ場から北沢峠に戻り林道を少し歩き左手に入る。
シラビソの森に入りどくとくの甘い香りがする。
どんどん下り大平山荘を通り藪沢新道に入る。
平坦な山道から小沢を渡り樹林帯の斜面も少しきつくなってきたころ、自分の体調の変化に気づく。
まだ30分しか歩いていないのに息が切れる。
胃が少し痙攣している感じがして体に力が入らない。
ひと汗かけば、体調ももどるかと思ったが、この苦しい歩きが山頂まで4時間続くことになった。
山道はもう一段、急登となり右手にかろうじて大滝が見えた。
急登からややゆるみ藪沢が右手に見えるようになると花の種類が多くなってきた、蝶を採集している人もいた。
丸木橋を渡り右岸から左岸にうつり一息入れる。
沢沿いに登って行くと花も一段と多くなりクルマユリ、タカネグンナイフウロウ、オトギリソウ、タカネボウフウ、ウサギギク、マルバタケブキなど
そしてふり向くと甲斐駒ヶ岳が沢の谷間にそびえている。
体調の悪さは花の写真を多く撮り、ごまかしながら歩く。
藪沢小屋からの山道と合流し右手斜面の登りとなる。
黄色い花のマルバタケブキの群生を進み馬ノ背ヒュッテに着く。
このころからガスってきた。
ひと登りし馬ノ背の尾根にのった。
ダケカンバからハイマツ帯にうつっていく。
ここらへんから山頂下に氷河地形の藪沢カールが見えるはずであるが、今日はガスっていてかろうじて見える程度であった。
ソーラー発電、風力発電装備のりっぱな仙丈小屋に着く。
藪沢カールの上に山頂が見える。
思いどうりに歩けない体を引きずり右手のガレ場を登り地蔵尾根と合流する、リンドウが綺麗に咲いている。
岩道を登り仙丈ヶ岳山頂に着く。
富士山、北岳、鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳、塩見岳と見えるはず、今回は雲で見えない残念。
寝転んでいると雲の切れ間からの太陽がジリジリ肌を焼く。 はじめての3000m級だとふと思う。
藪沢カールを巻くように尾根を歩く。
仙丈小屋が小さく見えるがカールからの雪で冬は大丈夫なのだろうか。すぐこう思うのは新潟県人だからだろうか。
ハイマツ帯の小仙丈尾根を下る。
ガスで小仙丈ヶ岳が薄っすら見える。
小さなアップダウン後、小仙丈ヶ岳に着く。
下り始めると谷底に北沢長衛小屋のキャンプ場のテントが見えた。
灌木帯の急な下りとなり藪沢小屋への分岐の大滝ノ頭に着き一息入れる。
シラビソ林からジグザクの樹林帯となり北沢長衛小屋への近道と書かれた小さな看板があったのでそこを右折する。
近道とゆうことがインップトされたせいかなかなか着かなく長く感じた。
倒木が多いようだ。  林道に出て北沢長衛小屋のキャンプ場に着く。
山岳部の学生も多く夕食づくりで皆さん忙しい。
沢の水で体をふいてから我々も焼肉開始であるが私はあまり食べれなかった。
ここから甲斐駒ヶ岳山頂部の白く見える岩稜帯がよく見える。
7時30分にはテントにはいるが、マナーの悪い酔いどれグループが遅くまで騒いでいた。
翌朝、朝露が降りフライシートはしっとり濡れていた。
5時間の登りを必要とする体調が戻らず今日の甲斐駒ヶ岳を断念した。
原因を考えるが思い浮ばない、カゼや下痢ならわかるがこんなのははじめてであった。 メンバーには迷惑をかけてしまった。
テントをたたみ北沢峠にくるとAM7:30の始発に乗る人が大勢まっていた。
仙流荘につくが風呂は10:00からとのことで諏訪ICからのり諏訪SA内のハイウエイ温泉(575円)で汗を流した。

この日午後から激しい雷雨で木曽駒ヶ岳のロールウエーも長時間とまり各地で雷雨の被害があったようである。
家に帰り寺泊でも激しい雷雨で停電などもおきた。
そしてこの雷で私のパソコンも壊れ、復旧に10日くらいかかってしまった。