谷川岳(1963m)〜茂倉岳(1978m)

厳剛新道 マチガ沢上の谷川岳 ガレ沢のコル
ガレ道 一枚岩から西黒尾根 トマノ耳、オキノ耳
谷川岳トマノ耳 オキノ耳から一ノ倉岳、茂倉岳 ノゾキ
一ノ倉岳山頂 一ノ倉岳山道から茂倉岳 茂倉新道の花の山道
一ノ倉岳、谷川岳、万太郎山、仙ノ倉岳、茂倉岳山頂
クルマユリ ヒメシャジン ウツボクサ

2002/7/27  晴れ

茂倉登山口−−土樽駅−−−土合駅−−−マチガ沢口−−西黒尾根合流−−谷川岳(オキの耳)−
 6:00   6:25(6:41発)(6:52着)    7:40     9:40(9:50)   12:00(12:15) −
一ノ倉岳−−−茂倉岳−−小屋−−−−−茂倉登山口
 1:07     1:28  1:38(2:00)   4:25

寺泊AM3:20発。
中ノ島IC−湯沢IC−土樽駅に5:40着。
思ったより早くついたので茂倉登山口の広い広場に車を置き支度をして土樽駅まで歩いた。
土樽駅に5:40についた時、ザイル、ヘルメット装備の4人の人達はいなく、別の登山客が4人いた。
6:41発の電車に乗りトンネルをぬけると土合駅であった。
マイカー登山の私はリュックを背負って電車に乗るのは初めてである。
はじめの計画は連日の猛暑もありロープウェイをつかい天神尾根であったが前を歩く60代の男性が
ロープウェイ乗り場を通り過ぎたので40代の私がロープウェイではと思いマチガ沢口の巌剛新道にむかった。
これが苦しい登山の始まりとなった。
沢沿いを歩く巌剛新道は少しは涼しいと思っていたが風が無くかなり蒸していた。
見晴し場からは雪渓の残る谷川の沢斜面を見通せる。
蒸し暑さもありまだ登山口から1時間しか歩いていないのに足がとまるようになる。
登山道も岩場の急登になり体もきつくなってきた。
まだ7時間以上歩かなければいけない、西黒尾根にとりついたら尾根を下りるか、なんとか山頂まで登り
引き返そうかなど考えながら歩き西黒尾根についた。
天神平のロープウェイ場と天神尾根が見通せた。
風も少し浴びることができるようになり、ここから岩道になる西黒尾根を登りはじめる。
山道には花が徐々に多くなってきた。
天神尾根には沢山の人で笑い声なども聞こえる。
しかし西黒尾根の登山者は話し声などもほとんどなく、皆さん苦しいようである。
一枚岩に腰をおろし西黒尾根を見通し左奥に白毛門から朝日岳の稜線を目でおう。
やがて指導標があらわれ稜線を右に進むとトマノ耳に沢山の人が見えた。
トマノ耳は人があふれていたので通り過ぎオキノ耳に向かう。
オキノ耳には10人ほどしかおらず、奥の院先の一ノ倉岳、茂倉岳が良く見える所で一息いれた。
今日のフルーツゼリーは格別美味しかった。
2Lもってきた水も1.5Lは飲んでいた、さて、どおしようバテテはいたが稜線上は花道が続いていた
そして茂倉小屋裏手に水場があるので歩きはじめた。
山道からのぞきこむと一ノ倉沢が荒々しく切れ落ちていた。
花はシモツケソウ、ヒメシャガ、タテヤマリンドウ、オオバギボウシ、クルマユリ、ウツボクサなどなど。
花の写真を撮りながら進むと一ノ倉岳に上り返しの急登がせまってきた、ここを登りきればなんとかなると思う。
ゆっくり登り笹原の一ノ倉岳山頂、そして茂倉岳へはニッコウキスゲの山道となった。
茂倉岳山頂から一ノ倉岳、谷川岳、万太郎山、仙ノ倉岳の縦走道を見渡せた。
山頂で三国峠から歩いてきた人と話しをする。今日は蓬峠泊まりとのこと。
茂倉避難小屋に行きすぐに水場に向かう。水はチョロチョロであったがおもいっきり飲んだ。
ようやく昼食を食べた。   トンボが沢山飛んでいる。
下山開始。  茂倉新道の山道も花、花であった。
特にシモツケソウのピンクの花はきれいだった。
矢場ノ頭で一息いれると一段とトンボが多く、私の体に何匹もとまっている。
檜廊下にさしかかり檜の根伝いに歩き少し進んだ所で動物のグウ〜グウ〜とゆう鼻息のような音が聞こえた。
ガサガサと笹音が聞こえ右斜め下にクマが現れた。
距離15mくらい。大人のクマと思われる。
クマは斜面を下りていってくれたが私はモービックリで早く離れなくてはと思い駆け下りた。
胸にすぐ出せるところにカメラはあったがそんな余裕はまったくなかった。
鈴など持っていない私はさすがに怖くストックで枝や草を叩いて音を出したり咳払いのような声を出したりして
しばらく歩いた。
茂倉登山口につきすぐ土樽駅に行った。
駅には登山者カードの箱や登山情報などあったので連絡する所が書かれているのではないかと思った。
しかし何も書かれていなかったので駅にいた登山者がいたのでこの事を話したら看板に(クマの生息地域の
ですので鈴とうを着用下さい)とあり生息地域なんだから別に連絡は必要ないのではと言われ、それも
そうだと思い連絡はしなかった。
その人は友達も昨年、もう少し上の所で親子のクマを見たと聞いていたようである。

岩の湯で汗を流した。

家に帰りこの文章を書いているとあの時はビビッタが、山歩きをしていて一度はクマと遭遇してみたいと
思っていたので何か今はウキウキしている。